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iPhone開発を軸にブレブレの記事を書いていきます。

世界最速のiOS 8のLT会に参加してきたので内容をまとめる #cmdevio

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ブログでおなじみのクラスメソッドさんの勉強会に参加させて頂きました。

iOS 8とかけて8本のLTで構成された勉強会で、iOS 8で追加された新機能やニッチな技術の紹介がありました。とても勉強になったので、メモと併せてまとめてみます。

なお、本家のまとめはこちらになりますのであわせてご参考ください:

LT内容のまとめ

1.ついにiOS 8リリース!今までの歴史を振り返ってみる

  • 大橋さん
  • iPhoneの初期〜iOS 8までの変化を追う
    • iPhoneの機能やiOSでできることの変化について
    • コミュニケーションやメディア、コマースのあり方など、現実世界の変化について
  • iOS 8技術の解説記事を200本出す予定。いま100本出している

2.Swiftの概要をざっくりと

  • 田中さん
  • Swiftの仕様一つずつ丁寧に説明
  • Swiftの変更点や注意点
  • Swiftをつかってみて感想
    • 良) シンプルな喜寿tう, headerが不要でスッキリ, タプルなど便利なものが追加
    • 悪) import記述不要が気持ち悪い, String/Array/Dictionaryが機能不足, Optional Value
  • Swift の公式ドキュメントはこちら:

3.CloudKitで始めるMBaaS入門

  • 諏訪さん
  • CloudKitとは
    • Appleが提供するBaaS
    • 無料で10TBのDB, 1PBのアセットストレージが使える(1アプリあたり)
  • CloudKitの使い方
    • Capabilityでチェック入れるだけで簡単スタート
    • フレームワークの使い方の説明
      • 短いコードでサーバーサイドの実装が書ける
    • Subscription: ある条件を満たしたらpush通知、を実現できる

4.新たな線形代数ライブラリ Linear Algebra

  • 安達さん
  • 線形代数について
  • la_object_t と 遅延評価
  • 活用ポイント
    • 現在はUIViewのアフィン変換や、画像処理などで用いられている
    • 将来的にはクライアントサイドでのデータ前処理などに有用ではないか

5.PhotoKit入門

  • 平屋さん
  • iOS 8から登場したPhotoKitについて
    • AssetsFrameworkにとってかわるもの。写真の削除などが可能に
  • Photos.framework について
    • iOS標準の「写真」アプリと連動したモデルクラス
      • 写真やビデオの自動整理
        • アセット(単体) PHAsset
        • モーメント(場所などでまとめたもの) PHAssetCollection
        • コレクション(モーメントより広いくくり) PHCollectionList
  • PhotosUI.framework について
    • PhotoEditing Extension 作成時に使用
    • 「写真」アプリと連携するExtension

6.測れる!パフォーマンス

  • 深澤さん
  • 重い処理を、自動テストして数値化して判定する仕組みのつくりかた
  • measureBlock(){} で測定された時間をもって判定する
  • 計測の種類と方法

7.HealthKitで変わるミライ

  • 荒川さん
  • HealthKitとは何か
    • 健康に関するアプリを簡単に実装できるフレームワーク
    • Health(ヘルスケア)のアプリのデータを用いる
  • HealthKit開発のポイント
    • アプリ間をまたいだ健康情報の取得が可能
    • 65種類以上のモデルオブジェクト、保存データの統計用のクエリがあらかじめ用意されている
    • ユーザープライバシーへの考慮が必要(認証してもらってはじめて情報利用できる)
  • HealthKitの今後
    • 個人のiPhoneにユーザーの情報を貯める
      • 漏洩リスクもなく安心
      • 必要に応じて必要な分だけユーザーはHealth情報を外部サービスに渡せる
    • 運用者ではなくユーザーに利益をもたらす

8.新しいTest Flightの使い方

  • 山本さん
  • TestFlightとは
  • 内部テスターと外部テスター
    • 内部: 開発内部向け
      • 25ユーザー x 1ユーザーあたり10デバイス
      • iTCの管理者・開発者以上の権限のメンバーに
    • 外部: 一般向け(現時点でまだ提供されていない)
      • 1アプリ1000ユーザー x 1アカウントあたり10アプリが同時配信可
      • AppStoreレビューガイドライン準拠
  • 内部テスターで利用する際の手順とポイントの説明
    • UDIDは登録不要
    • Test Flightアプリで入れる
      • Test FlightアプリがiOS 8以上対応のため内部テスターはiOS 8以上が対象となる

Twitterまとめ

当日の雰囲気や参加者のコメントを知りたい方はこちらからどうぞ:

まとめ

90分ほどでiOS 8の内容を広く知ることができ、とても勉強になりました。個人的にはTest Flightの実際の使い方、HealthKitが実現する未来などが面白かったです。
また、本編とは関係ないのですが、発表者のみなさんのサンプルコードがすべてSwiftで書かれていてすごいなぁと感動しました。Swiftちょっとずつでも書いていかねば・・!

発表されたクラスメソッドのみなさん、参加者のみなさん、おつかれさまでした!

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まずは日本語でSwiftの概要を抑えたい方におすすめです。

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