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【書評】基本が身につくAndroidアプリ開発入門書

著者の森さんより、『基本からしっかり身につく Androidアプリ開発入門』を献本いただきました。

タイトルの通りAndroidアプリ開発をこれからはじめたい人向けの本で、Amazonでもベストセラーになっているようです。

この本は「ヤフー黒帯シリーズ」として出版されています。黒帯とはヤフーの中で特に優秀な人材に付与される称号で、著者の森さんはAndroid技術黒帯に認定されています。

iOSアプリ入門の黒帯本が少し前に出ていて、自分も読んだのですが、今回のAndroid黒帯本も構成などはそれに似ていると思います。

目次

本の目次は以下のようになっています。

  • 第1章 アプリ開発の準備
  • 第2章 Androidアプリを構成する要素
  • 第3章 はじめてのアプリ
  • 第4章 データの保存と共有
  • 第5章 通信とバックグラウンド処理
  • 第6章 カメラの撮影
  • 第7章 ユーザーの位置と地図
  • 第8章 アプリの公開

第1章ではアプリ開発に着手する前に考えるべきことが簡潔にまとめられています。 第2章ではAndroidで登場する「アクティビティ」「サービス」などのコンポーネントの説明。 第3~7章ではサンプルアプリを実際に作りながらxmlによるレイアウトやAndroidのクラスを使った様々な実装を学んでいくことができます。 最後の第8章で、自分の開発したアプリをGoogle Playに公開するまでの手順が紹介されています。

実はこれまでにも独学で、Webのドキュメントを読みながらAndroid開発に挑戦したことがあったのですが、「フラグメント」「サービス」「ブロードキャストレシーバ」などのiOSにはない考え方がいまいち理解できず、挫折してしまいました。 この本では丁寧な説明だけでなく、実際にそのコンポーネントを使ったサンプルアプリを作る過程があるので、しっかりと理解することができます。

また、iOSとの大きな違いにxmlによるレイアウトがあると思いますが、こちらも実際に手を動かしながら学べます。ある程度分かってくると、iOS 9からのStackViewと同じような考え方だなとか、自分の知っている知識に置き換えて理解できるので腹落ちしますね。

新しい言語を学ぶ場合、ある地点からはWeb上のドキュメントやOSSのコードなどを読んで勉強できるんですが、そこにいくまでが大変です。 この本は最初の一歩目に最適な本だと感じました。

環境構築からサポート

本書はAndroid Studio 2.xに対応しています。少しでもバージョンが違うとGUIが違ったりして本質的でない部分でハマったりするので、最新の環境に対応してくれてるのは嬉しいですね。

また、Android開発入門は、Xcodeを落としてハイスタートのiOSとは違って、JDKを落として、エミュレータを設定して、必要であればgradleファイルをほげほげして…みたいな、前準備が大変なイメージでした。 Android Studioが賢くなったのもあると思いますが、本にしたがえばスンナリ環境構築出来てしまうので、最初の障壁が超えられるのも助かります。

章の間にコラムがあるのですが、gradle ファイルがどういう役割かとか、Android Studio が登場して以前と比べてどう環境が変わったかなどにも触れられていて、歴史を知れたのも面白かったです。

画像が多く親切な説明

本書では説明の随所に画像が差し込まれていて、迷うことなく進めることができます。

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例えば上の画像はAndroid Studioの機能で、xmlで組んだレイアウトをプレビューしてくれるものですが、こういう感じでどんな機能がIDEにあるのか教えてくれます。

自分が4年くらい使っているXcodeでもまだ知らない便利機能があったりしますし、こういう便利機能は先に体系的に学ぶのが良いと思います。

まだ、IDEを使っての開発は、純粋なAndroidアプリ開発に加えて、Android Studio自体の学習も必要です。

様々な機能があるなかで、どの機能をよく使うのか?どの機能は気にしなくてよいのか?がこの本を読み進めると分かりました。

仕事で使える知識が身につく

Web上のチュートリアルなども最近は充実してきてますが、最初は体系的に学べる書籍がいいのではないかと思っています。

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この本ではタイトルにもある通り「しっかりと基本が身につく」内容になっています。

例えばサンプルアプリを作るときに、いきなりUI部分から始めるのではなく、先にロジックを整理して実装していくとカプセル化された良いコードが書きやすいなど、OJTで先輩エンジニアから言われそうなことが書かれています。

また、上に貼った画像はActivityのライフサイクルですが、例えばここではそれぞれのメソッドでは何をすべきか、何を意識すべきかが厚く書かれるなど、仕事でやる上では理解しておくべきポイントはしっかり書かれています。

そのため難しい部分は何度か読まないと理解できなかったりはしますが、しっかり理解できれば実戦でも良いコードが書けると思います。

ありがたいサンプルコードつき

本書で登場するサンプルアプリのソースコードこちらのページからDLして動かせます。

基本的に本の中でソースコードはすべて紹介されているのですが、Android Studioでサンプルコードを開いておくと、メソッド間をジャンプしながら処理を追えたりなどして便利です。

自分は本に出ているコードを写経しながら勉強する派なのですが、自分の書いたコードでコンパイルエラーが出て原因が分からないときにとても助かりました。

まとめ

自分はしっかり読んで理解しながら進めていきましたが、とりあえず動かしたいばの方はサンプルコードを動かしながら勉強していくこともできます。

『基本から身につくAndroid開発入門』は、これからAndroidに入門する方にピッタリな本だと思いました。

夏休みの間に勉強しようと思っていた方はぜひ読んでみてください。

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